<MUP 本日のうさぎクラスLive> 2020-09-10 会計ベーシックデザイン
■はじめに
今日のお題:税金は無知の罰金
■今日の結論
総論としては以下でした。
①課税所得と可処分所得
②サラリーマン(年収1000万円)の可処分所得
③お金が残る3つの魔法
■課税所得と可処分所得
収入と所得
収入 ー(経費)控除 = 所得
税金は控除を引いた所得にかかる(所得税)
控除:環境の違いを公平にするためにあるもの
例:
介護
扶養
税金の種類
国税:5%〜45%
住民税:4%
市区町村税:6%
ややこしく考えない
所得税はトータルで15%-55%かかる、と覚える
■サラリーマン(年収1000万円)の可処分所得
一つ目の控除(給与所得控除)
給与収入 ー 給与所得控除等 = 所得
年収1000万円の人は一律200万円控除してあげるよ
(正確には195万円ほど)
なので所得は800万円
二つ目の控除(所得控除)
例:子供・寄付・医療
所得 ー 所得控除 = 課税所得(今回は無控除で800万円とする)
所得税額
800万円の場合33%=約260万円
この場合の控除額60万円=所得税は200万円
整理
収入 ー 給与所得控除 = 所得
所得 ー 所得控除 = 課税所得
課税所得 × 所得税率 = 所得税
手取りは800万円? → ×
社会保障が残っている!
社会保障
課税所得 × 社会保障(14.4%)= 約100万円(正確には115万円)
課税所得 ー 社会保障(100万円)= 可処分所得(700万円)
ここまでわかれば確定申告できる!
■お金が残る3つの魔法
例:サラリーマンの場合
収入(操作不可)
↓
課税所得(操作不可)→税・保障(操作不可)
↓
可処分所得(操作不可)→生活出費(操作可能)
サラリーマンが唯一できるのは収入のアップ
→残業、副業
これをやると税金も上がってしまう
つまり収入上げても可処分所得はそれほど上がらない!
課税所得出費
控除を増やすと手取りが増える
可処分所得から生活費を出すのではなく、控除を使って課税所得から生活費を出す
→課税所得出費
給与所得から出費するケース
100円のコーヒー買うのに100円かかる?
給与所得(125円)ー 税金・社保(給与所得の20%)ー コーヒー(100円)= 残金0円
つまり125円稼いだ給与所得から20%課税されて残りの100円を使ってコーヒーを買っている
事業所得から出費するケース
事業所得(125円)ー コーヒー代 = 控除(100円)ー 税金・社保(事業所得の20%)= 残金20円
つまり税金・社保で引かれる前に控除として引いた後でコーヒーを買っている
所得分散
例:課税所得が1000万円の場合
課税所得(1000万円)× 所得税率(43%)ー 控除額(153万円)
= 277万円(所得税)
年収の1000万円を2人に分ける
どうやって?
→例えば奥さんに会社作ってもらって500万円・500万円に分ける
例:課税所得が500万円の場合
課税所得(500万円)× 所得税率(30%)ー 控除額(43万円)
= 107万円(所得税)
2人分だと214万円
なんと差額は63万円!
損益通算
事業所得と課税所得(サラリーマン)
事業赤字と課税所得は通算されて、課税所得を減らすことができる
さらに
事業も赤字、課税所得も赤字の場合
青色申告を出せば個人繰越は3年(法人の場合は9年)
減価償却
例:事業所得の半分を税金で取られるとした場合
課税所得(500万円)= 税金(250万円)+ 純利益(250万円)
車(300万円)を購入して費用計上しよう!
課税所得(500万円)= 費用(300万円)+ 課税所得( 税金100万円 + 純利益100万円 )
期を跨いで車を売却
純利益(100万円)+ 売却益(300万円)= 400万円?
これはできない!
車は買った値段の価値があるから経費にできない
減価償却で6年間で按分して経費になる(1年目は50万円)
なので買い物は中古にする
3年落ち中古車 = 減価償却は3年分(1年目は100万円)
今日はここまで!
ではでは。