投資で一番大切な20の教え 11.逆張りをする

■はじめに

前回と同様、書籍「投資で一番大切な教え」の要約です。

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今回は11個目の教えになります。

■大半の投資家=順張り投資家(トレンドフォロワー)

素晴らしい投資成績を収めるには二次的思考で他の人とは違う、複雑な洞察が必要

他の人とは違う = コンセンサスは戦う相手
振り子的観点からコンセンサスとは逆に動くのがカギ

→でもこれって「10.心理的要因の悪影響をかわす」でめちゃくちゃ難しいとも論じられてましたよねー。
 単純に逆張りをすることを勧めているわけではないのは、過去の教えからも明らか。
 なので信念を持って主流と対峙するためには、しっかりとファンダメンタルズ分析を行い、
 大衆に流されないための規律を持っておく必要があるのかなと思います。


簡単にできると思ってはいけない
価格が本質的価値から著しく乖離していることを洞察する能力が必要

→ほらきた!

必要なこと

  • 「市場は常に能率的で正しい」という神話に逆らう強固な意思
  • 経験
  • 理解のある支持者の助け
  • ピークや谷底をやり過ごす時間的余裕

→この辺りも10番目の教えの通り
 次には、逆張りは万能ではないよーという話が続く

■全幅の信頼を寄せられる概念・アプローチはない

  • 通常、わかりやすく逆張りするほどの状態は市場にはない
  • 割高なのと「明日下がる」のは全くの別
  • 逆張りの状態が何年も続く可能性
  • 逆張りすると痛い目を見る可能性
  • 逆張り自体がトレンドになる可能性
  • 逆張りは然るべき根拠と分析に基づく必要がある  (なんで群衆は間違っているのか?とか)


例:デイビッド・スウェンセンが説く逆張りの難しさ
逆張りは居心地が悪い、みんながやっていることは居心地がいい


多くの投資家にとって明白と思われていることは、ほぼ全て全て間違っている

誰もが素晴らしいと思うアイデア = 絶対にあり得ない
(誰もが、って部分がポイントですね)

今までの素晴らしいパフォーマンス
= 将来のパフォーマンスの前倒し
= その後の平均以下のパフォーマンスの前触れ

→これってPERの倍率なんかでよく言われていることだと思うけど
 ちゃんと言語化したら、上記のような表現になるんだなーこれはちょっとした発見。
 (つまり最初の項目と最後の項目が、等式で成り立つということ)

懐疑主義

懐疑主義者 = 群衆と同じことを受け入れようとしないこと
懐疑主義 = 投資ブームや強気の熱狂、ポンジ・スキームを拒絶すること
     =バランスシートや最新の金融工学、「絶対に損をしない」の裏を読む際に不可欠なもの

カギとなるのはみんなの言動を懐疑的に判断すること

そんなうまい話があるわけない
と同じぐらい
そんなひどい話があるわけない
と懐疑的になる必要もある

ほとんどの人 = 混乱が収まり、不透明感が消えるまで待つ
上記のタイミングでは、超お買い得品は全く残っていない

→最後の部分は、本当に身につまされる。。
 いやむしろ自分のことをそのまま指摘されている気分になりました。



本日はここまで。

ではでは。